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「命響(MEIKYOU)」制作ノート

1、目的

東洋仏教の宗教普楽である「声明」と、西洋キリスト教の宗教音骨楽の「グレゴリオ聖歌」が、共に千年以上の歴史を持ち、成リ立ち、そして旋律までもが驚くほど似ていて、洋の東西・宗教が違っても、人間の根底にある「何か」相通じるものが有ると思います。

宗教に強く求められているもののーつに「癒し」があリます。特に近年「癒し」が社会的なニーズとまで言われるようになり、医学の面、そして音楽の面から様々な研究や発表がされるようになリました。ところが「癒し」の材料(その人にとって癒されると感じる物)は、千差満別です。パッハがいい人、ビートルズがいい人、そして本来人の心を高揚させるとされているビートの利いた曲などまさにバラパラです。そこで今回は何が人の心を癒すのかという材料に、「時間」を選びました。

「声明」と「グレゴリオ聖歌」の育った環境が寺であリ教会であったということには異論がないと思います。そして、それらを生み、育て、継承してさた人々の頭の中には、神仏に捧げ、そして病んだ人々の魂を救い、病んだ人々の人の心を癒したいという思いがあったことは否定はできないでしよう。そしてそれらの曲が人々のニーズに合い、千数百年継承され続けてさたということに深い意味があリます。人の好みや流行には時代によリ差異があります。その「時代」という大さな流れの中で常に残ってきた物には、それだけで大きな「力」が宿っています。つまり「声明」と「グレゴリオ聖歌」には、「癒し」ということについて「時代」もしくは「時間」というフィールターを通っている。だからそれ自体を単に演奏することたけでも、「癒し」の効果が期待でさるのです。そして東洋と西洋で継承され続けてさた「声明」と「グレゴリオ聖歌」が出合うこと(一枚のCDに人ること、そして同時進行で曲を唱えること)によってもっと大さな「何か」が生まれるのではないでしょうか。

2.柱

今回は「声明」と「グレゴリオ聖歌」というのが大きな柱になっています。それだけならぱ既存の物をどこからか持ってきて並べれぱすむことです。先はどの項目に「同時進行で曲を唱える」ということを言いました。今までにも同じ「場」において「声明」と「グレゴリオ聖歌」が演奏されたコンサートはあリました。しかし「同時進行」と言うのはどうでしょうか?確証は有リませんが、世界でも初めてのことではないかと思います。もうーつの柱として「風」を持ってきました。東洋と西洋の大きな流れを風にたとえて、その風が少しずつふれあう様を、曲の並べ方やつなぎ方で表し、接者剤として「雅楽」使いました。(やはリ雅楽も「時間」というフィールターを経ている)例えぱそれぞれの曲の最初か最後で少しずつ曲を重ねる、効果者を入れるなどの技法で表現しました。そして東洋の影響を色濃く受けているドビッシーを入れることによリ、東洋と西洋の風が新たな風を表現しました。

3.曲目

SCNEN1:現実逃避(大都市の街角、喧噪の世界から深山幽谷のせ界ヘ)
 1、沈める寺/しずめるてら(ドピッシー作曲のピアノ曲前奏部のみ)

SCNEN2:降臨天地創造(無の世界より創造の世界へ)
 2、入祭唱/にゅうさいしよう(復活の主日/日中のミサに唱えら礼るグレゴリオ聖歌「私は複活しー・・」)
 3、初伽陀/しょかだ(僧侶が法要の時、お堂に人る時に唱える声明)

SCENE3:混沌離脱(創造に伴う混沌の世界から新しい世界へ)
 4、平調調子/ひょうじょうのちょうし(楽器の調子をお亙いに整える雅楽曲)
 5、自我偈/じがげ(釈迦の不滅を説いた読経)
 6、奉納唱/ほうのうしょう(復活の主日/日中のミサに唱えられるグレゴリオ聖歌「地は震えおののいた・・・・」)

SCENE4:光明夢(混沌の世界の向こうに有る、光に満ちた夢の国)
 7、酒胡子/しゅこうし(宴の時に奏でられたと伝えられる雅楽曲)
 8、対揚/たいよう(釈迦に帰依を誓う声明)
 9、アレルヤ唱/あれるやしょう(復活の主日/日中のミサに唱えられるグレゴリオ聖歌「わたしたちの過越・・・・」)

SCENE5:伝説の彼方より(伝説の世界から未来への羽ぱたき)
 10、沈める寺(ドビッシー作曲のピアノ曲全曲演奏。この曲はプルターニュの古い伝説に基づいて作られた)

総合プロデューサー吉田穣覚(穣ー郎)


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