お焼香は何回するのが正しいのですか

 

お焼香は身体や心の汚れをはらってお参りするために、またその功徳(くどく)を広く伝えるためにするのですから、一心に心をこめて行なうと考えれば、静かに一ペんすれぱよいのです。しかし、心を静めるのに一度、身を清めるのに一度と考えれば二ヘんで、そのように書いたお経もあり、功徳を現在と未来とに考えて二度するのがよいという考え方もあります。さらに、仏・法・僧の三宝に帰依することを表す意味で三回するのもよいでしよう。要は一度でも、二度でも、三度でも、お焼香はお参りのためにするのであることをよく心得て、静かに心をこめて行なえば、一回は正しいが、二回は繰返しで重なるからいけないというようなことはありません。三回以上は心せわしく、自然と粗末になりがちですからやめた方がよいと思います。

お線香の上げ方もこれに準じます。やたら丁寧ぶって一人で十本も二十本も立てて、後から来た人に香炉(こうろ)のすき間が見出せないようにするのなど、まことに心なきわざやす。宗派によってはお線香をたてない宗派もありますが、香は仏さまのお使いと考えて、粗末にならないようにする点では変りのないことです。

◎人もし邪念なきものを害し、清浄にして汚れなきものを汚せば、その悪はかえってその人にかえる(法句経))



「同行ニ人」とはどういうことです


節分会の起源


松本仏具店